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重版未来 表現の自由はなぜ失われたのか、森籠りの日々、それ、なんで流行っているの?

今週は、出版が規制された未来を描いた作品と、森博嗣のブログを書籍化したもの、そして、世間の流行りの仕組みについての本を読みました。

重版未来 表現の自由はなぜ失われたのか

表現の自由のディストピア

表現の自由があるこの世界では、自由に自分の思想を様々な形で世界に発信する事ができます。例えば、手紙、本、動画、演説、アートなどなど。
本書は、そんな表現の自由が規制された世界で、規制の目を掻い潜りながら作品を作りあげ、出版しようとする戦う出版社の物語。

この本の中で衝撃的に感じたシーンが頭から離れない。
検閲官が子供から手紙を奪うシーンだ。
遠く離れた場所にいる母からもらった手紙は、物語性を持っていて想像力を育てるような文章で、中には過去の小説の引用らしき期日もある。という手紙を『表現規制法違反』という罪状で子供から手紙を取り上げ、引き裂き、懲罰を執行しようとする。

表現の自由が失われた時、僕らは想像し、物語から何かを感じる事が許されなくなる。
そして、世界のどこかが承認したモノだけを受け取って生きていく。
そんな生き方に人間が耐えられる気がしない。

遥か昔から物語を紡いできた人類から表現を奪うということは、生命を感じることのできないディストピアでしかない。

あらゆる表現の自由が失わらた未来があるとして、その不幸な未来が訪れた瞬間、きっと愚かな私は大仰に狼狽え、喚き散らし、泣き叫び、自由を求めてドタバタするのだろう。
-今、目の前にある自由をちっとも大切にしていないくせに。

重版未来 表現の自由はなぜ失われたのか/川崎昌平 P03(はじめに)

森籠もりの日々

自由の日々

ブログ記事が本になってしまう森博嗣先生。
もはや生きているだけで作品なのでは?

2017年の7月から12月までのブログ記事が淡々と続く。
中身は森博嗣の日々が綴られていて、執筆がどれくらい進んだ。とか、ゲラをどれくらい読んだ。とか仕事の話だったり、趣味の庭遊びとか工作だったり。

個人的に面白かったのが、執筆中に「なるほど、こういう物語なのか」とまるで自分が書いていないかのような反応をしているところ。
森博嗣の物語を描くセオリーは驚くほど独特で、その独特さが多くの作品を上梓し続けているのだなぁ。と

『血か、死か、無か?』は、二日目なので、3000文字を書きました。まだプロローグの半分くらいかな。でも、「おお、そういう話なのか」と驚きながら書いています。もう、だいぶ見えてきました。明日はもっと書くでしょうから、爪を切りました。

森籠もりの日々/森博嗣 P031

それ、なんで流行ってるの?

流行りのロジック

世の中なんで流行っているのかわからないものばかりですが、流行っているのにはやはり訳があるようです。
『インスタ映え』ならなんとなく分かる気がするのですが、『カープ女子』とか『ハンドスピナー』などなど。

しかし、どれもこれも誰かしら、どこかしらのニーズに突き刺さっているから流行として世間に認められているのです。
個人的に面白いなと思ったのが、『透明バック』という流行り物。なんでそんな没個性みたいなものをみんな持っていたりやっていたりするのだろう。と疑問に思っていたのですが、没個性は間違いでした。

『透明バッグ』は中身、で差別化する事ができますし、ブランド物のコスメだったり小物を入れておくだけで、間接的な自慢ができる。という事。
あざといなー。と笑ってしまいましたが、上手に欲求を刺激していて納得してしまいました。

流行らそうとして、特定のニーズへ働きかけたり、意図せず流行ってしまったりと、流行りの仕組みを見るのは、世界の見えない欲求を垣間見るような気がして、面白い分野だなと。

ダーゲットとなる顧客に「売りたい物」ではなく、彼らが「欲しいもの」を汲んで提供する。ただし、もう顕在化している「欲しいもの」ではなく、まだ顕在化していない「欲しいもの」を彼らに気づかせる。それが、顧客の「そう、それ!」を引き出す唯一の方法なのです。

それ、なんで流行ってるの?/原田曜平 P55

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