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GAFAが作り変えた新世界で生き抜く19の武器

the four GAFAの中の「GAFA時代を生きるための武器」の章に考えさせられたので。備忘録とこれからの思考対象としてメモ的な。

最終的には、各トピックを補うような本を読んで、裏付けとなる記事を書いて、この記事の厚みを付けていけたらなー。と


GAFAによって作り変えられた世界で生きるための武器

私たちの大半は平均的な人間である。これについては統計も味方してくれる。それを前提に、本章ではどうすれば十人並みから優秀へ、さらには素晴らしいというレベルにまで上がれるかを考えたい。この素晴らしき新世界において成功するには、どのようなキャリア戦略が必要だろうか。

1.個人が成功するための内面的要素

一般的には、頭が良くて働き者で他人に親切な人の方が、考えの筋が通らず怠け者で他人に不快を与える人よりも出世しやすい。これは今までも、そしてこれからも変わらないだろう。時々なぜこいつがと思うような例外はあるが。

しかし、才能ある人が一生懸命働いても、食い込めるようになるのは上位10億人というレベルだ。デジタル時代の精鋭をふるいにかける要因は他にある。

少なくとも僕らは前者であろうと生きています。しかし、”僕らは”ということは、他にも多くの人が同じように生きているということですよね。
では、デジタル時代の精鋭をふるいにかける要素とは何なのか?

心理的成熟

強い自意識を持ち、ストレス下でも落ち着いて、学んだことを実地に応用できる若者は、すぐに慌て、細かいことにくよくよして、感情のままに反応してしまう人よりも、職場でうまくやっていける。

つまり、付け焼き刃で身につけたスキルや知識よりも、自己の内面を磨き、すぐに感情的になるような子供の様な振る舞いから脱しよう。ということですかね。

好奇心

デジタル時代の成功者は、次の変化を恐れるのではなく、「こういう風にしたらどうだろう」と問いかけることができる人物だ。

好奇心は新たな世界を切り開く原動力ですよね。

当事者意識

チームの誰よりも細部にこだわり、何をいつ、どのように終わらせる必要があるか検討する。自分が全員を、そして全てを掌握しなければ、何も起こらないと考える(おそらく本当になりも起こらないだろう)

確かに、他人事のように構えていたら「誰かがやってくれるだろう」と考えてしまい、自分から前に進んで「問題を解決しよう」とういう意識は薄れていきますね。

2.大学に行く

ザッカバーグ、ゲイツ、ジョブズはみんな大学を中退している。しかしあなたやあなたの息子はザッカーバーグではない。そして彼らも卒業はしていないが、大学の経験が成功の役に立っている。

では、大学に行くことは「何の」意味があるのでしょうか?

ブランド

何かを学べるかもしれない。たとえ学べなくても、ブランド大学の卒業生という肩書きは、形のある財産を得るまでの大きな財産となる。大学に行ってそのあとの可能性が狭まることはない。

履歴書というフォーマットが社会に存在し続ける限り、自己の経歴全ては圧倒的な資産になるでしょうね。

友人

キャンパスでできる友人も、同じくらい価値ある者だ。その中には行方不明になる人も当然いるだろう。しかし財産やスキルやコネクションなど、あなたが将来自分の分野で成功するためのに必要な物を手に入れる人もいるかもしれない。

ゆるい紐帯みたいなモノですね。
僕は未だにこの恩恵の巡り合わせは起きていないので、まだまだ精進しろということですかね。

フェアではない競争

大学の支援プログラムを活用するには、まず入学を許可されなければならない。家庭教師をつけ、SAT準備講座に通い、あらゆる校外学習に参加できる生徒たちと競って、入学資格を勝ち取らなければならない。

入学試験はフェアだと言われることの方が多い中で、フェアじゃないと言い切るのは筆者が初めてな気がする。

3.資格・証明

誰もが大学に行くべきだというわけではない。では大学に行かないなら、どうすればいいか。

資格を習得することを考えよ。(中略)資格はあなたがあなたであることをします証明だ。大学は何より強力でわかりやすい証明だ。もし大学があなた好みではないならば、平均時給1ドル30セントで働く世界中の70億人とは違っていることを証明するものを見つける必要がある。

この人は一体どんな能力を持っているのだろうか?ということを知るには大なり小なり時間がかかる。
しかし、資格や経歴があれば、それを持っていない人よりも何歩も前に出ることができますね。

4.何かを成し遂げた経験

ある分野で目標を達成できた人は、すべての分野で目標を達成できる。(中略)

そもそも競技に参加していなければ、勝者にはなれない。勝つためにはまずフィールドに出て、リスクを背負い(顔を殴られるかもしれない)、時には失敗の屈辱に耐えなければならない。そこで何かを成し遂げられる。競争には勇敢さと、行動する意思が必要だ。

フィールドに自ら立つことができる人物という証明ですね。これは「資格・証明」と通づる話ですね。

5.都市に出る

富、情報、権力、そしてチャンスは都市に集中している。イノベーションは多くのアイデアが集まるところで起こり、進歩は人間の直接の交わりから生じる。狩猟・採集者である私たちは、他人と一緒にいて動いている時が一番幸福で、何かを生み出すことができるのだ。

生態系が豊富な海に釣り糸を垂らす方が釣れる可能性は高い。そういう事ですよね。

6.自分のキャリアを良く見せる。

あなたには自分の素晴らしさを広めるためのメディアが必要だ。良い仕事をしても、それを宣伝して自分のものだと主張しないと、正当な報酬は得れない。

(中略)

あなたの素晴らしさに触れる機会のない人の方が圧倒的に多い。10人、1000人、1万人にあなたを伝える方法を考えてみてほしい。幸いなことに、今はソーシャルメディアという便利な手段がある。ただしそこで目立つためには、殴り合いくらい激しい競争を勝ち抜かなくてはならない。

心理的に成熟し自分の能力を示す経歴を持っていても、それでも大多数の中の一人でしかない。
だから、自分の存在を世界に知らしめなければならないのですね。

7.新しいものを受け入れる

四騎士はビジネスを支配している。影響を受けないものはない。それらを使いこなせなければ、ビジネスを営むことは(次第に)できなくなる。

(中略)

四騎士を使うこと、そしてそれを理解することは、テーブルに掛け金を置くことだ。さあ、ゲームに参加しよう。

これも「好奇心」と同じ様なことですよね。
GAFAが作り変えた世界なのだから、世界の根幹はGAFAということ。
ならば、GAFAを使いこなして初めてゲームのテーブルに座れるということですね。

8.株と計画

勤めている会社で株を買うちゃんさがないなら、税金面で優遇されている講座を活用しよう。収入と支出に基づき、どうすれば100万ドル、300万ドル、500万ドルの資産を構築できるか計画を立てるのだ。


給料だけで生きていくことができるかどうか分からない。明日はこの仕事があっても、その先は分からない。そのために、第二の計画を用意しておく。それが株なのか副業なのかそれともそれ以外なのかは自分自身の資質と相談するしかないのだろう。

9.会社とは「連続的単婚」を心がける。

良い雇用主を見つけて新しいスキルを学ぶ。上層部の支援を取り付ける(自分の味方をしてくれる人を見つける)。株を買ったり積立貯金をしたりする。そうして3年から5年はその会社に全力で打ち込む。状況が耐え難くなるまでは、他の選択肢を考えて精神的エネルギーを無駄にしたりしない。転職活動をあからさまに行うのは避けるべきだが、誘いがあった場合、話を聞く姿勢を保っておく。


浮気性な雰囲気を醸し出している様な男に期待する女性は居ないでしょう。
だから、内心でどんなプランを練っていようと、それは表に出してはいけないですね。つまり、

今は君が一番だよ!!
※他にもっと魅力的な子が目の前に現れて、甘い誘いがない限りね!

10.組織ではなく人に誠実に

人に誠実であれ。人は企業を超える。人は企業と違ってその忠誠心を評価してくれる。良いリーダーは、自分がうまくやれるのはバックについているチームがうまくいってるときだけだと知っている。そして、誰かと信頼の絆を結んだら、その人を満足させ、チームにつなぎとめるためにどんなことでもする。


企業は無くなる可能性があります。しかし、人はちょっとやそっとじゃ消えて無くなりません。その企業から去ったとしても、どこか別の企業で働いている。そんな彼から、ある時連絡が来たことから新たな世界が開かれる。なんて物語もあるかもしれませんね。

11.好きなことではなく得意なことでキャリアを築く

やりたいことではなく、才能を持っていることをやるのだ。自分は何が得意なのかを(早いうちに)見極め、その道のプロとなるよう力を尽くす。大好きになる必要はないが、嫌いであってはいけない。訓練でプロのレベルに達するなら、世間から認知されて報酬を受けることで、それを好きになるだろう。


その仕事が天職かどうかは、他者がどう評価するのか?に起因するということですね。

12.不満を口にしない

他人への文句や、どれほどひどい目に遭わされたという不満を口にするのは、負け犬のすることだ。


そういえば、不満ばかり口にして会社を辞めていった人は、不満ばかり口にしていたという印象しかなかったなぁ。

文句を言わず、黙々と仕事をこなしていった人は惜しまれていた気がする。

だからと言ってハラスメントの類を黙って耐える必要はなく、その時は勇気を出して誰かに相談することも必要です。

13.平均に回帰することを覚悟する。

全ての状況や感情は通り過ぎる。大勝利を収めても奢ることはなく、しばらくはリスクを避けた安全策を取れ。平均値への回帰の力は強く、幸運(その多くは純粋な運)はどこかの時点でひっくり返る。

どんなにいいことがあっても、結局はいつもの日常に帰ってくる。逆も然りで、悪いことがあってもいつかは日常に帰ってきますよね。
その瞬間の幸運も絶望もいつかはいつも通りの日常に戻るのならば、その日常に戻ることを念頭に置いてどんな行動しなければならないかを考えなければなりませんね。

14.あなたのスキルを評価してくれるところへ行く

自分が所属する組織の中で、その企業の得意分野-中核事業-を理解しよう。出世したいと思ったら、それらの分野の一つに重点的に取り組む、グーグルならエンジニア。販売員はそこまで評価されない。

確かに、企業の中の得意分野で一番輝くことができれば、その企業で一番輝いているといっても過言ではないのかもしれない。

15.セクシーな仕事は儲けが少ない。

誰もが憧れるホットな業界は、家賃を払うだけで精一杯になる可能性がある。キャリアも安定した将来もなく、天才と呼ばれることもない。

最近、デザイナーの方と知り合ったのですが、とても魅力的な肩書きだなーと思ったけれど、その実態(勤務形態や報酬)を垣間見た時は言葉がつまりました。

16.頑強さ

ほとんどのCEOは運動をしている。会議室でロクでもないことが起きた時、そこにいる全員を殺して食べるくらいの強さを身につけよう。そうすれば相手より優位に立てる(もちろん実際に相手を殺して食べてはならない)。


健康な体を保つことで、脳機能は最適化される。さらに、精神状態も健全に保つ。その結果、最高のパフォーマンスを叩き出すことだってできます。
つまり筋肉は裏切らない!!!(Testosterone的な)

17アルファベットのどの段階にいるか

自分のキャリアを考える上で有用なエクササイズは、こうして自問してみることだ。自分は次のアルファベットのどの段階でうまくやれるだろうか、と。

(中略)

いくつものレベルで上手くやれる人はほとんどいない。このエクササイズは自分が働いてる、あるいは目指している企業やプロジェクトにどう関わるか考えるのに役立つはずだ。

起業と製品にはAからZまでのライフサイクルがあると考えた時、自分が一番働きたいのはどの段階なのか?その段階を選ぶ理由はなんなのか?なぜなのか?なんて考える事でメタ認知にも繋がりますよね。

 

A~D:いくつもの肩書を持つ事になる起業したばかりの段階

E~H:初期〜ビジョンを考える段階

I~P:マネジメント、規模の拡大、再発明が得意

Q~Z:衰退し始めた企業または製品を整理して、利益を出す事。

18.バランス神話

キャリアを確立しようとしている時、バランスが求められるという主張はほとんど根拠がない。(中略)もしできるだけ早く出世したいなら、せっせと燃料を燃やさなければならない。世界にはまだあなたが収穫できるものはない。できるのは努力する事だ。とにかく熱心に、一生懸命働く。

あれもこれもバランスよくやって全てで成功するなんてうまい話はないから、頭を働かせ、手を動かし、足を前に進めろ!!!!って事ですかね。

僕の上司たちは割とそういう世代だったのか、ドロドロになりながら毎日燃料を全力で燃やし続けていたから今がある。って感じがするのでそういう事でしょうか。

19.あなたは起業家向きか

起業家は誰にでも向いているというものではない。

(中略)

起業家として成功するのに求められる性格の中には、人生の他の面で大きな不利益になるものもある。

自分が起業家向きかどうか判断するために、3つの質問をぶつけてみましょう。

  1. 人前で失敗しても平気でいられるか
  2. 売り込みは好きか
  3. 大企業で働くスキルにかけているか

つまり、全ての失敗は隠せないという事を理解して開き直り、あなたからの電話を待っていない人に向かってコールボタンを押す事への抵抗は無く、他人と喧嘩をし、不公平や馬鹿げた事に耐えられず、駆け引きが出来ない。
そんなあなたは起業家向きです!おめでとう!!今すぐ上司のデスクに辞表を叩きつけて、ネクタイを脱ぎ捨ててジーンズとTシャツの装いでマックブックを叩くイノベーションの大海原に飛び出しましょう!!!(そのさきの展望の保証はできないけれど。

参考図書

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