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人生を豊かにする「価値観」

あなたの最も大切な「価値観」は何ですか?

「価値観」と言われるとピンと来ないかもしれません。
では「何かを判断するときに、何を基準にしていますか?」と聞かれれば何か思い浮かぶかもしれません。

さて、2019年も始まって2週間がたちました。みなさん何かしらの目標を立てて新年を過ごしていると思いますが、進捗如何でしょう?
勿論今年は始まったばかり。大きな目標であれば、まだまだ見えてきませんよね

だから、そんな今年の目標の達成度を高めるための一つの支え「価値観」を改めて深堀してみましょーよ。って話です。

 そもそも価値観とは何なのか?

価値観と辞書やgoogleで検索すればいくらでも出てくるのですが、これもイマイチピンと来ません。なので、価値観とは「人生のモチベーションを与える基本原理」ぐらいに考えるのがいいでしょう。
つまり、価値観とは「こんな風に生きていたい」と、心から思える人生の方向性のことです。

価値観が何の役に立つの?

では、価値観が分かっていると何の役に立つのか?
まずは、具体的な事例をあげましょう。
価値観を持っていると健康的な食事や運動を行う習慣を持っている人が多く、死亡率が下がります。
そして、価値観に対する意識が高いほど、年収や貯金額が高いのです。
それはなぜなのか?

価値観は未来の不安を消す

僕らの人生にはいろいろな未来のゴールがあります。
たとえば、あなたが学生ならば就職後のビジョンについて。社会人であれば、今の仕事のその先のビジョンや家庭を持ち家族としての将来像、個人的な活動や自己成長など…。挙げればきりがないほどあります。
社会が豊かになったがゆえに、僕らには数多くの未来が待っています。
しかし、その選択肢が多いがゆえに、どの未来が自分にとって大事か?必要か?が見えずに、未来が漠然としてしまい未来が暗く見えます。
日が落ちて暗がりに満たされ先が見えない道は不安です。それは、僕らの未来も同じです。「この先に進んで大丈夫なのだろうか?」と不安にさいなまれます。
でも、「こんな風に生きていたい」と自分の中の価値観があれば、それに従った選択と行動をとることが出来、漠然とした未来に突き進むことができます。
それは、夜道を照らすライトやランプの明かりです。自分の足元や周囲を照らし、少し先の道が見える。「この先の道は続いている」とわかるだけでも不安は和らぎ視線は前に向きます。
つまり、価値観は僕らの未来への不安を消してくれるのです。

だから、価値観をもって生きている人は、自分にとって何が必要か?何が大切か?がはっきりしているので、それにあった選択や行動をとります。
それが、自己の健康維持だったり、仕事やキャリアのレベルアップ、大切な家族との時間などにつながっているのです。
では、目標の支えとなり、人生の指針になる「価値観」はどうやってみつけるのでしょう?

自己に問いかける

価値観は人生で「どのような行動をしたいのか」を問い続ける方法です。「お金が欲しい」「尊敬されたい」などは、今の人生に足りない要素であって、本当の価値観ではありません。

もし、すべてが満たされていたとしたら? 

まずは簡単な質問です。

「もしすでに使い切れないほどの大金を手に入れ、理想の仕事につき、毎日が幸福に満ち溢れていて、誰からも尊敬されていたとしたら、私はどのように行動するだろうか?自分や他者との関わりはどう変わるだろうか?」

最高の体調/鈴木祐 P18

すべて満たされた時に、自分の内側から生まれる欲求こそが、自らが秘めている本当の価値観なのです。
ぼんやりと見えてきましたか?
では、ぼやりとした価値観を、12個の要素から深堀してみましょう。

12の要素を考える 

12の要素から考える方法として、ミシシッピ大学の「価値評定スケール」という、臨床現場で実際に使われており、鬱病や不安障害などの治療に大きな効果を発揮して いる方法を使います。

12個の要素を1,2行程度で書いていきましょう。 注意点は、「目標」を書かない事です。
目標は達成するたびに変わりますが、価値観は「どのような行動をするのか」という事です。価値観は目標の裏付けだと思ってください。
例えば、「1年間に150冊読む」という僕の目標は今年から「200冊読む」と変わってしましますが、「知識を常にアップデートする」という自己成長への価値観があれば、その読書目標と裏付けになり、さらに、読書以外の学ぶ機会への裏付けとなります。

次に、その価値観は自分にとってどれだけ重要か?どれだけ一致した行動をとれているのか?と言う事をその後見直します。
そして、自分の今年の目標と、自分の「価値観」を比べ、なおかつ、それに沿った行動をとれているのか?を自覚するのです。
では先ずは、その12の要素を見ていきましょう。

価値評定スケール(参考図書:最高の体調/鈴木裕)

もし、各要素の価値観が思いつかなければ、下記のような質問を自分に問いかけてみましょう。


①家族
家族の中で自分は、親として、子として、兄弟姉妹として、どの様にありたいのか?どのように家族に接したいか?どのようにふるまいたいか?
もし自分が「理想の自分」だとしたら、家族に対してどのように接するか?

②結婚・恋愛

自分のパートナーに対してどのような夫/妻、パートナーでありたいか?
相手とどのような個性を育てたいか?どの様な関係性を気づきたいか?

③子育て
どの様な親になりたいか?子供とどのような関係を作りたいか?どんな個性を育てたいか?
もし「理想の自分」たとしたら、子供にどのように接するか?子供からどのように見られたいか?

④友人・対人関係
どのような友情を育てたいか?友人関係の中に自分のどのようか特徴・資質を生かしたいか?
自分が相手にとって「理想の友人」だとしたら、どの様にふるまうか?

⑤キャリア・仕事
自分は仕事のどういった点に重きを置いているのか?仕事をもっと意味あるものにするにはどうすればいいか?
今の暮らしが「理想の状態」だったとしたら、自分のどの様な資質を仕事に生かしたいか?
職場や仕事のパートナとどのような関係を築きたいか?

⑥自己成長
もっと知りたいことは何か?学習や教育について、自分はどんな点に重きを置いているのか?
習得してみたい新しいスキルは何か?自分が成長するためにどんな資質を活かしたいか?

⑦余暇・レジャー
どんな趣味や遊びをしてみたいか?自分がリラックスできるのはどんなことか?
どんな時に一番楽しい気分になるか?新たに参加してみたい活動はあるか?

⑧スピリチュアリティ
宗教、大自然、宇宙の様な「人智を超えたモノ」に対してどのような関係を気づきたいか?(無宗教であれば「宗教」は除いても良い)
どの様な哲学的疑問に興味があるのか?

⑨コミュニティ・社会生活
どのようなコミュニティの一員でありたいか?地域社会にどのように貢献したいか?(チャリティ・ボランティアなど)
自分の居場所をどのように作りたいか?

⑩健康
身体の健康について何に重きを置いているか?(疲れない体作りや規則正しいライフスタイルなど)
自分の身体をどのようにケアしたいか?(食事、睡眠、運動の改善など)

⑪環境
地球環境について何に重きを置いているのか?(公害や大気汚染など)
環境の改善について貢献したいことはあるか?

⑫芸術
絵画、音楽、文学、アートとどのような関係を築きたいか?
どの様な芸術に触れていたいか?参加してみたい芸術活動はあるか?

(参考図書:最高の体調/鈴木裕)


改めてこう聞かれると、パッと思い浮かばない要素がいくつかありますね…。
僕は、無理して埋める必要はないと思っているので、何個か飛ばしました。
では、要素を書き終わったら、それを一度見返して、「重要度」と「一致度」の二つの観点1~10で評価しましょう。
そして、この「重要度」と「一致度」との差が大きいほど、自分の価値観に背いていると言う事になります。

  • 重要度:自分の人生にどれだけ重要かを採点する。全く重要でなければ「1」、最高に重要なら「10」です。
  • 一致度:過去1ヶ月を振り返って、自分がどれだけの価値観に基づいた行動をとれたかを採点する。全く一致していなければ「1」、完全に一致していれば「10」です。

僕は、スピリチュアリティや環境は空欄なので、重要度も一致度も「1」でした。
その分、自己成長や余暇・レジャーは「10」です。
しかし、新しいコミュニティのチャンネルを一つでも増やそうと考えているのですが、全く行動が伴っていないのでギャップは「5」もありました…。

さて、改めて自分の価値観を再認識し、自分の実際の行動と比べた時に、その目標は達成できそうですか?
もし、目標と価値観のギャップがあれば、「なぜその目標を達成したいのか?」と自分自身に問いかけ、目標自体を深堀してみましょう。
または、価値観と行動のギャップがあれば、「どんな行動をすれば、その価値観に沿った結果が出せそうか?」と自分自身に問いかけ、自分の達成するための行動を具体化してみましょう。
そうやって、常に目標と価値観、行動を見直すことで、その「大きな目標」は達成に近付く事でしょう。

参考図書

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