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今週の読書-Search Inside Yourself、エレンディラ、マンモスを再生せよ

積ん読がだいぶ減ってきましたが、今度は読み終わった本の山が出来上がってきました。
物理法則を感じます。

Search Inside Yourself

マインドフルネスを身近なものに

瞑想を習慣にしているけれど、瞑想の本を読んだことなかったなぁ…。と思い読んでみました。
へー、こう言う瞑想法もあるのかー。と、新たな学びを得ることが出来た。
特に、「瞑想は注意の練習だ」と言う説明が一番しっくりきた。
確かに瞑想を始めてから、自分の中の感情とか思考に気づけることが増えた気がする。

瞑想は一番単純に言えば、注意の練習だ。瞑想のトレーニングを十分積めば、中尉は揺らぐことなく穏やかで集中したものになる。注意の質をそこまで高めると、心は簡単に、そして長時間にわたって、とてもリラックスしている状態になれる。その様にリラックスしていてしかも隙のない状態になれば、三つの素晴らしい心の特質が現れてくる。穏やかさと明瞭さと幸せだ。

Serach Inside Yourself/チャディ・メン・タン P332

エレンディラ

大人のための残酷な童話

共感力が上がる作家の一人、ガブリエル・ガルシア・マルケスの短編集。
”大人のための残酷な童話”という謳い文句だが、”残酷な世にも奇妙な物語”の方がしっくりくる。

エレンディラは短編集の中の物語の一つ『無垢なエレンディラと無情な母の信じ難い悲惨な物語”からとったもの。個人的にはエレンディラよりも『この世で一番美しい水死人』が面白かったから、『エステーバン』でもよかったんじゃないかと。

「年の功で他の女たちよりも冷静な年取った女が、あの水死人をじっと見つめた後、ため息交じりに呟いた。

「顔を見ると、エステーバンと言う名前じゃないかって気がするね」

エレンディラ/ガブリエル・ガルシア・マルケス `P58

マンモスを再生せよ

永久凍土という名の時限爆弾を抑え込むために…

点と点が繋がるように物語が進むので、まるで映画を見ているような感覚で読めた。
3000年前に絶滅したマンモスをこの世界に蘇らせる、まるでSFのようだが、本当に行っていた実話の物語。

3000年前に絶滅した命をなぜ蘇らせるのか?
それは、北極の氷が溶け出すことによって大量に放出される二酸化炭素による地球温暖化の加速を食い止めるために。

「いいかい」ボビーはラップトップを集めながら、笑みを浮かべてこう言った。

「まだサイエンス・フィクションに過ぎないが、僕らがそこからフィクションを取り除くんだ。そしたら現実になる」

マンモスを再生せよ/ベン・メズリック P167

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