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今週の読書-χの悲劇、悲観する力

今週は森博嗣ウィークでした。
いつも言っていることですが、森博嗣作品は常識を壊してくれるんですよね。

χの悲劇

Gシリーズ終わりの始まり

今までの森博嗣作品を読んできた人にはバチバチと電撃が走るような作品だったんじゃないだろうか。
森博嗣作品のシリーズ物は基本的に同じ世界線で描かれているので、必ずどこかでクロスオーバーすることが多いい中で、今回のつながり方は唖然としてしまった。
アレのアレとコレがリンクして…みたいに読んでて嬉しくなってしまう。
作品を読み終わった後に、感想を調べたの作品は久々かもしれない。

コレが計算されているのか、それとも思いつきのつなぎ方なのか気になるが、どっちにしろ素晴らしいの一言だ。

「私は、生きていたのでしょうか?」

「生きていたのよ」

「どんな人間でしたか?」

「あなたは素晴らしい才能を持っていた。天才だった。私は貴女が好きよ」

χの悲劇/森博嗣 P320

悲観する力

悲観的思考と楽観的思考停止

「悲観」と聞くとネガティブに捉えられるかもしれないが、「悲観する」ということは、考え続けるということだ。
逆に、「楽観する」ということは、物事を深く考えない状態。つまり、思考停止だ。

僕らはいつの間にか、難しい事を考えなくても生きて行ける世界に住んでいる。
そんな世界で何も考えずに生きていることは「楽観」だ。
「きっとなんとかなるだろう」と楽観視すれば、そのさきを深く考えたりはしないのだから。
そんな世界で深く思考するのに手っ取り早い方法が「悲観」することだ。
「悲観」することで、その先その先と物事を深く考えるようになる。
そうすれば、僕らは考え続ける人間になれる。

僕はあまり見ないが、「物事をよく考えなさい」と言っても、どう考えていいかわからない人もいるらしい。
だから、「悲観する」ことは最も簡単な「物事をよく考える」手法なんじゃないだろうか。
それがきっと「悲観する力」なんだろうな。

未来を「悲観」すれば、少なくとも考え続ける人間になれる。そして、考え続けた人は、いつかは自己満足するだろう。いつかは、というのは、少なくとも死ぬ時には、という意味だと思ってもらっても良い。

悲観する力/森博嗣 P175

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