7月の割には涼しげな日々が続いてくれているおかげで読書が捗りますね。
暑いのが苦手なので、少し寒くてもこんな気候が続いてくれたら嬉しいんですけどねぇ。
今週は、空調服のドキュメンタリー作品、哲学の先生がお悩みに答える本、そして、先週に引き続き、堂シリーズを読みました。
教会堂の殺人
死のゲーム
クローズドサークル的な堂ものがいつの間にか死のからくり屋敷に挿げ変わってた。と、読み終わって思った堂シリーズ第5段。
こんな展開で果たして良かったのか?と作者自身が自問する今作品。
正直、今作品はミステリーとしてどうなんだろうか?と思ってしまったのだが、今作品を単体で見るのではなく、堂シリーズ全体の中の一つとして捉えると、作品を重ねるごとに、世界が変わり続けて、最後の七作めでどんな展開が待っているのかが気になってくる。
残り2作品。これは最終章への序章だろうか。
-ゼロに、なったのね。
教会堂の殺人 Game Theory/周木律 P343
-あなたを呼んだ人は。
世界が変わる空調服
「着れば絶対に良さがわかる」
通気性の悪い服にファンを取り付けただけの作業服。それだけのことなのに今まで誰も製品化しなかった。
それが「空調服」。イノベーションですねー。
そんな空調服が世に出回るまでのドキュメンタリー作品。
開発者は元ソニーで、最初はブラウン管テレビから始まり、空調服の前には空調ベッドを作って、そしてやっと空調服が発明されたという。
何一つ知らなかったなぁと。
正直、その辺のメーカーがサクッと作ったものかと…
世の中には小さな原理と大きな原理があると思っているんです。小さな原理というのは、変えられる原理のこと。大きな原理は世界の法則を示すもので、例えば物理法則や相対性理論のようなものです。私はこの小さな原理というのはそこまで気にする必要がないと思っているんです。変わりやすい不確かな原理ですからね。でも大きな原理は無視できない。むしろ絶対に無視したらいけないものだと思います。
世界が変わる空調服/照井康介 P25
哲学の先生と人生の話をしよう
哲学の先生のお悩み相談
哲学の先生がメルマガ購読者のお悩みに答えていく一冊。
気軽な悩みからディープな悩みまで國分先生が真剣に答えていってくれます。
お悩みの内容に答える時に、常にその文の中に書いてない裏を読み取って深く深く考えて、そして丁寧に答えていく姿勢に感服しました。
相手が語る言葉だけではなく、語られない事も考えながら話すことは簡単じゃないでしょうが、見習っていきたいなぁ。と
誰かに話を聞いてもらうと気持ちが楽になるのはなぜなのか、哲学的には全く未解明だからです。
哲学の先生と人生の話をしよう/國分功一郎 P206
これは非常に興味深い問題で、僕もいまそれを考えているところなんですが、不思議ですよね。世間知として多くの日が知っていることを、哲学はまだ解明していないのですよ。
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