曇天の日々が続いたので、快晴の下を歩くと、世界がきらきらしく見えますね。
つまり夏が来たと言うことですね。いつの間にか夏が楽しみでなくなってしまいました。
大人になったんですかねぇ…。
今週は、堂シリーズの最終巻、「実は世界は良くなってるよ!」とデータを示してくれるファクトフルネス、紙一枚で学びを身につける本を読みました。
大聖堂の殺人
至高の独裁者
堂シリーズ最終章。
とうとう原点である藤衛が登場し宮司百合子と善知鳥神の前に現れ、摩訶不思議な4つの殺人事件を引き起こす。
全体を通して数学と建築が入り混じった不思議な世界を十分楽しめました。
しかし、イマイチすっきりしない。如何にかこうにか終幕に導いた感がする。
藤衛というラスボス的存在を神格化し過ぎたのが原因だろうか。
やっと登場し、大演説を説く姿は「至高の独裁者」というキャラ付けが出てでそれらしくなっていたが、この一冊で終わらすのは呆気なさすぎたのではないだろうか。
全7巻ではなくて、あとプラス2、3冊でこの物語の先を描いたら、もっと納得のいく形で収まるんじゃないかなぁと。
まぁ、それでも何度も言うように、シリーズ化するつもりのない1冊目からここまで広げて納めているし、少なくとも僕はこのシリーズを楽しめたので十分満足だ。
いつも、百合子の頭の中にある常識を軽々と飛び越え、荒唐無稽で信じがたい非常識が、易々と実現されてきたのだ。
大聖堂の殺人/周木律 P496
だから−
「だから…..私には、解るのです」
FACTFULNESS
古いデータをアップデートせよ!
ファクトフルネスが発売された頃に、Twitterにこの本に頻出される12問の問題に挑戦した。
全て三択。問題を読まずに適当に選ぶチンパンジーでさえ4問は正解できる。
なのに、問題をしっかり読んで、よく考えた人間である僕の正解数は3問。
「え、普通に悔しい」と思い購入した一冊。
往々にして僕らの世界は悪くなっていると思ってしまう。
しかし、数十年前のデータや不幸な世界をクローズアップが映し出されるコンテンツが作り出した勘違いだったりする。
現に、いくらでも電気が使える人は世界の80%いるし、自然災害で命を落とす人は過去百年で半分以下になっていたりする。
しかし僕らはそんな事実は知らない。
世界は日に日に悪くなり、灰色の世界が僕らの未来で待っているような気がしている(もしかしたらそう思うのは僕だけかもしれないが)
そんな思い込みを乗り越えて、世界を正しく見るためのデータに触れることができる。
手始めに、その頭の中にある古いデータをアップデートするところから始めよう。
自分の殻に閉じこもるよりも、正しくありたいと思う人へ。世界の見方を変える準備ができた人へ。感情的な考え方をやめ、理論的な考え方を身につけたと思う人へ。謙虚で好奇心旺盛な人へ。驚きを求めている人へ。
FACTFULNESS/ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング・アンナ・ロスリング・ロランド P25
是非とも、ページをめくってみてほしい。
紙一枚!独学法
紙一枚で学びを変える
なぜ僕らはたくさんの本を読み、たくさんの講義を受けているのに勉強が身につかないのか?それは、学びが「消費」になっている!
読んで満足。聞いて満足。と言う状態から抜けるためには能動的に学びをまとめる必要がある。それが紙一枚にまとめる「ワンシート・ラーニング・システム」と言うフレームワークだ!!と言う一冊。
じゃぁ、能動的に学びをまとめるとはなんなのか?
それは、目的を明確化し、思考を整理し、端的な要約をすると言うこと。
学習系の本で見る内容とさほど変わらないのですが、この本は、それを1枚の紙にまとめる。と言うところがポイント
一枚の紙にまとめると言う制約があるので、情報を詰め切れない。詰め切れないからこそ、膨大な情報から思考を整理する必要がないので要約の精度が高くなる。
そうやって、一枚のシートが埋まって、20字でまとめれた時に僕らの学びはただの消費じゃなくなる。
間違いなく僕の勉強は消費だったなぁ….
学習とは、説明可能なレベルで思考整理する営み
全ての知識を「20字」でまとめる 紙一枚!独学法/浅田すぐる P109
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