週休三日が一番仕事とプライベートの両立ができるんじゃないかと思います。
四日間働いて、三日休む。やらなければいけない事に1日使い、誰かとの時間に1日使い、残りの1日をゆったり自分のために過ごす。そんな生き方がしたいですね。
今週は、恋の消失を描いた物語と、一人の少年が調律師として成長する物語、そして、5秒で自分のやる気をブーストさせる本を読みました。
四月になれば彼女は
永遠なんて存在しないのだ
恋の消失を描いた物語。
大抵、恋の物語は、まるでそれが永遠に続くように、二人はその先も一生幸せに生きていく。そんな風に描かれるけど、この物語はそうは描かれない。
惹かれ、恋に落ち、結ばれるか砕け散るか。そして別れまた誰かと出会う。
ずっと側にいるから。そんな台詞を一人の為だけに言って、守れた人はどれくらいいるのだろうか。なんて。
作中で、恋を風邪の様なモノと比喩している描写があり、なるほど。と思ってしまった。
風邪をひき、熱が出てもいつかは熱が下がる。そう、冷める。
同じ様に、恋もいつかは覚めてしまう。それは突然なのか、それともゆっくりとその時が訪れるのかは誰にも分からない。
それなのに、僕らは明日の自分は今日と同じ自分と信じて、この熱が一生続く様に思っている。
だって恋と風邪は別物だから。
「駆け落ちしてきた二人が、バスに乗り込む。興奮した様子で笑い合う。けれどもバスが走り出し、しばらくすると、二人がふっと真顔になりバスに揺られ始める。不安げで、焦点が合わない目で俯く。さっきまでの希望に満ちた笑顔は、そこにはないんです」
(中略)
「あの映画のラストシーン、ぼくには絶望的に見えるんですよ。駆け落ちしたものの、一体僕らはこれからどうやって生きていけばいいんだろうかって、現実を突きつけられて終わるのですから」
四月になれば彼女は/川村元気 P248
羊と鋼の森
音色に向き合い続ける
一人のピアノ調律師に出会い、憧れ、調律師になった少年の成長を描いた物語。
タイトルのピアノに対する比喩が素敵です。
すごく簡素というか雑味がないというか…なんとなくすっきりしているのにものすごく奥が深い様な気がした。というのが読み終わった後の感想だった。
巻末の解説を読んでその理由に気づいたのだが、この物語の主人公の人物像が簡素だった。外村という苗字でしか呼ばれず名前が分からない。まるで主人公に色がついていない様な雰囲気だった。そうだ、無彩色だ。
それと対をなす様に、ピアノを調律したり、音色の描写が色彩豊かに描かれていた。
この二つの様相が、この物語を無彩色の様な印象を持たせながら奥の深い世界観を描いていた要因なのかな。
引き手に合わせてピアノの音を調律し、引き手の魅力を最大限に引き出す。
調律師の存在はなんとなく知っていたが、どんなものかはこの本を読むまで全く分からなかったが、なんとも素晴らしい職業なんだなぁ。と
全く知らないからこそ興味が湧き、どんどん読み進めてしまった。
和音の弾くピアノの音色が一番美しく響くように、ぼくはカササギたちを高く飛ばした
羊と鋼の森/宮下奈都 P258
人生を変える5秒ルール
5秒で世界を変えろ!
5秒カウントダウンして動き出す。ただそれだけのテクニック本。
良くも悪くもそれ以上の説明は必要ないくらいそれだけの本。
中身もそんな感じで、筆者の実践談、それを知って実行した人々の声、
そして、多少の心理学的エビデンスで構成されてる本書。
買うほどでもないかなぁ。と思ったが、モチベーションが上がったので良しとする。
ぼくはサボりグセとか先延ばしぐせがあるので、本書を読んでから気づいた時には5秒ルールを行なっているので、なんだかんだ言いながらプラスに働いてますね。
これって、If-Thenプランニングだよなぁ。
さぁ、5秒数えて動くのだ。
心が何かを訴えてきたら、その声を尊重し、「5、4、3、2、1」で動き出しましょう。一瞬の勇気は1日を変え、1日が人生を変えるかもしれません。そして、あなたの人生は、世界を変えるかもしれないのです。
人生を変える5秒ルール/メル・ロビンズ P280
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