今週は、感染症の歴史とリッツ・カールトンのサービスについて、そして量子論についての簡単な本を読みました。
感染症の世界史
終わることのない闘い
時期が時期なので読んでみました。そもそも感染症への知見がなかったのでちょうどよかったかな。と
天然痘を撲滅させた人類は、ウィルスへの勝利確信したが、それから一向にウィルスに勝利できていない。天然痘以外のウィルスはいまだにどこかしらで蔓延している。
なぜ、天然痘しか撲滅できていないのだろう。と疑問に思っていたが、本書を読んでいるうちに、天然痘を撲滅させたことが奇跡のように感じる。
増え続ける人口、過密化する都市、世界の誰しもが地球の裏側まで行けるテクノロジー何百億もの家畜たちのお陰でウィルスは繁殖に困らない。挙げ句の果てには、人類とは比べ物にならないほどの速さで進化を繰り返し、ワクチンや抗生物質に負けないように自らを作り替える。
これほどまでに感染しやすい環境と、ウィルスの進化の速さが相まって、僕ら人類は常に感染症には後手に回ってしまう。
これはどうしようもないことなんだろう。
おそらく人類が感染症に立ち向かうには、過密化する都市が必要なくなって、大量の家畜も不必要で、人との交流も疎にならない限り難しんじゃないだろうか。
人類と感染症の関係も、人が環境を変えたことによって大きく変わってきた。人口の急増と過密化も感染せようの急増に拍車をかけている。インフルエンザ、ハシカ、水ぼうそう、結核などの病原体のように、咳やくしゃみから飛沫感染するものにとって、過密な都市は最適な急増環境だ。超満員の電車の中で、インフルエンザ患者がくしゃみをした状況を想像してみてほいしい。
感染症の世界史/石 弘之 P73(第一章 人類と病気の果てしない軍拡戦争史)
サービスを超える瞬間
君臨し続けることができる訳
リッツ・カールトンといえば世界的なハイグレードホテルで、一泊4、5万は平気でかかるほどのホテル。一度は泊まってみたいですね。
そんなリッツ・カールトンの顧客はリピーターが多いようで、特に、大阪リッツ・カールトンの顧客の50%はリピーターとのこと。
そこには、リッツ・カールトンが作り上げてきたサービスというブランドが顧客の心を掴んでいる。
内装に拘って高級感を演出したところで、リッツ・カールトンのようにはなれない。そこには、お客様へのもてなしが大事。
リッツ・カールトンはそこに力を注いでいて、お客様を紳士淑女として扱うには、スタッフも紳士淑女でなければならない。という考え方。
故に、身嗜みから所作、心遣いまでもが紳士淑女としての質が問われ、自ずとスタッフの質も高まる。
そして、それらを表す「クレド」というリッツ・カールトンが大切にしている価値観をスタッフ全員が共有して、日々「クレド」に向き合っている。
さらに、リッツ・カールトンでは、スタッフ一人ひとりに、自分の裁量で使うことができるお金が20ドルもある。
その20ドルで、お客様へのサービスを高めたり、緊急事態へのお客様へのサポートをすることができる。
特にこの、20ドルは素晴らしいな。と
誰の許可も必要なく、自分が必要だと思ったことにお金を使うことができるシステムは、スタッフが迅速に物事に対応できる。
お客様の忘れ物を届けてあげたいが、交通費が出るかどうかわからないし、今もなおお客様は困っている。という時に20ドルもあれば直ぐにタクシーに乗り込めるし、結婚記念日やプロポーズをしようとしているお客様がいれば、様々なもてなしを上からの許可を待たずに始めることができる。
本書を通して、サービスは人でできているんだなぁ。と改めて実感した。
リッツ・カールトン泊まってみたいなぁ。
We Are Ladies and Gentlemen
Serving Ladies and Gentlemen紳士淑女にお仕えする我々も紳士淑女です。
リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間/高野 登 P58(第2章 感動を生み出す「クレド」とは
超図解 最強に面白い!!量子論
ミクロ世界の物理法則
ずっと前から量子論とはなんぞや。と思っていて、量子コンピューター当たりがちらほら話題になってきたので意を決して量子論に手を出してみました。
いきなり本格的な本から入ると絶対後悔するので、中学生でも読めるレベルの本から入りました。結果的にこのレベルの内容でよかったな。と
電子や原子などのミクロな世界では今までの物理法則が及ばない、まるで別世界の法則で動いているようなので、理解が追いつくの時間がかかりました。
例えば、量子は同時に複数の場所に存在することができる。という、なんだパラレルワールドの話か?とSFを疑うような内容。
そして、どこに存在するかは僕らが観測するまではわからない。と、なんとも曖昧な存在。
いわゆる、シュレディンガーの猫もこの理論の思考実験で、僕らが箱を開けるまで、猫は生きている状態と死んでいる状態が重ね合わさっていて、箱を開けた時に初めて、どちらかの状態に決まる。というやつですね。
シュレディンガーの猫の思考実験は、僕らの常識から考えたらありえない事ですが、量子の振る舞いについては、様々な実験で立証されているので、本当に同時に複数の場所に存在しているらしいです。しかし、なぜ、観測するまで一つの場所に収束するのかはいまだに解明されていないようです。
読めば読むほど、知れば知るほど謎が深まる量子論。
この量子論の研究がもっともっと進めば、量子コンピューターという超ハイスペックコンピューターが実現したり、テレポーテーションなんかも実現できるのでは?と考えられてて、まさにSFだなぁ。と
原子や電子などのミクロな世界では、日常の世界の常識とはかけ離れた、不思議なことが起きています。例えば電子は、一つの電子が粒子のような性質と波のような性質を併せ持つといいます。しかしその一つの電子が、漫画の忍者のように、あちこちに同時に存在するというのです。
超図解 最強に面白い!!量子論/和田純男
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